『お姉ちゃんは何かになりたいと思ったことがありますか?』
その日私は家に帰って、姉にメールを送り尋ねてみた。
『あるわけないでしょう。私は私にしかなれないのだから』
と姉は返事を寄越した。
『そして、私が私であり続けるということは、とても困難なことなのよ』
本に収録される完全新作書き下ろし作『三日月君とわたし』を無事に書き終えました。
正直小説を新しく書くのは難しいのではないかと思っていましたが、書き始めたら2日で書き上げることができて驚きました。とても書いていて楽しく、そして読んでも楽しい話です。短編集に収録される話の中では最も「良い話」だと思います。さすがに一年以上まともに小説を書いていなかったので文章力は落ちていますが、構成力や小説を書く能力は思ったよりも落ちてなかったので安心しました。むしろくどい言い回しを使わなくなった分、読みやすくて面白い小説になったと思います。
現時点で僕の最高傑作ではないかと思います。どうぞ、お楽しみに。
無事に全ての原稿が上がったので、ようやく発売日を決定することができます。
3月17日には入荷されるはずなので、それから郵送することになるでしょう。
入荷され次第、購入方法についてお知らせ致します。
よろしくお願いします。