惑星間不定期通信

小説を書いています。本や映画の感想やその他なども書きます。

「硝子と眼球」

第二十三回文学フリマ東京にて頒布する新刊「硝子と眼球」が出来上がりました。

 

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「ひとは何故生まれ、何故生きるのか」
 千秋は嬰児の標本を愛おしそうに撫でる。
「この子を見ていると、そんな当たり前の問いが無意味だと思えてくるわ」 
 だってそうでしょう、と彼女は言う。
「こんなに気持ち良さそうに眠っているのですもの」
 陶然とした表情で嬰児を見つめるその顔には、どこか母性を思わせるものがあった。
「嗚呼……」
 彼女は喘ぐように呟く。
「私も早く死にたいものだわ」

 

10代の女子学生の連続自殺事件、彼女たちの死体には眼球が無かった。最後の被害者となってしまった親友の身辺を調べるうちに、私自身も奇妙な事件に巻き込まれていく…。

今回はミステリということで、殺人事件を描いています。とはいえ犯人当てゲーム、という意味のミステリはないですが。

ブースも決定しました。お待ちしております。

 ブース位置 : D-20 (Eホール(1F))

    カテゴリ   : 小説|ミステリー

 

あとは、当日に有給が取れるかどうかだけが心配です……。むりそー。