落ちていました。最終選考に残らないどころか選評すら貰えず。
本気で受賞すると思っていました。どこからそんな自信が出てきたのか、落ちた今となっては笑うしかないですが。受賞は無いまでも最終選考くらいには確実に残るだろうと思っていました。過去の受賞作や、最終候補に残ったという作品をネットで探して比べてみても、それでも自分の作品のほうが面白いと本気で思っていました。つまりは自作を客観視できていないということですね。
ここ数年で最も絶望的な気分になっています。今までも新人賞に応募したことはありましたが、短編だったし、賞のために書いたわけではなくてそのときに書き上がったものを直近の賞に応募していたので、落ちてもそれほどショックではありませんでした。今回はこの賞に向けて書いていましたし、長編なので書き上げるための労力も大きかったので、その分落胆も大きいです。
年をとると、頑張っても報われないという経験はあまり無くなってくる、というか、報われる範囲のことしか頑張らないよう無意識にセーブするようになっていたみたいです。こんなふうに無慈悲に自分の行為を否定されるのが久しぶりでダメージが大きいです。当分立ち直れそうにない。
初投稿で受賞する人はごくごく一握りで、ほとんどは何度も落選を経て掴み取るものというのはわかっています。こんなに辛い経験を何度もして、それでも再チャレンジできるひとはすごすぎる。それだけで才能があると言えます。
僕は一発で受賞できるような天才ではないし、何度も報われない投稿を繰り返すタフさもないかもしれない。そんな自分の無能力さが何よりも辛い。
ポジティブな要素としては、最初に書いた長編だからまだ改善の余地は大いにあるというところですが、そもそも書こうという気力がしばらく湧いてこなさそうです。
最近プライベートが忙しくてしんどかったのですが、とどめを刺されました。
何もしたくない。泥になりたい。そんな気分です。では。