惑星間不定期通信

小説を書いています。本や映画の感想やその他なども書きます。

メキシコ旅行記 二十日目「クラシック・プロブレム」

 金曜日。先に言っておくと、驚くほど何もしていない日だった。

 薬を飲んだら差し込む痛みはなくなったが小さな痛みがずっと続いている。カフェにてココアを飲むが、飲んでいたらまたあの痛みが復活する。薬局にて不味い栄養ドリンクを買って研究所へ。

 仕事をしたのは最初の30分だけであとはずっと隅っこでぐったりしていた。久しぶりに顔を出したハビエロに病状を伝えると「そいつはメキシコのクラシカルなプロブレムだ」などと言う。なんだよクラシカルて。風土病ってことなのか?

 昼食は食べずにいたらだんだんと体調が回復してきたので夕飯はコンソメスープ。前に別の店でコンソメスープを頼んだ時もそうだったのだけれど、中に米が入っている。この国のコンソメスープは米が入っているのがデフォルトなのかもしれない。病身にはちょうどいいお粥もどきだった。ホテルに帰って料理動画をみて腹を減らした後に就寝。