惑星間不定期通信

小説を書いています。本や映画の感想やその他なども書きます。

新人賞に落ちていました

落ちていました。最終選考に残らないどころか選評すら貰えず。 本気で受賞すると思っていました。どこからそんな自信が出てきたのか、落ちた今となっては笑うしかないですが。受賞は無いまでも最終選考くらいには確実に残るだろうと思っていました。過去の受…

長編小説の書き方(反省と備忘)

先日、長編小説を書き上げました。 文字数は約95000字、原稿用紙換算で285枚です。これまで僕が書いた単一の作品としては最長になります。一般的にどれくらいの長さから短編・中編・長編に分かれるのか明確な基準があるわけでは無いですが、長編小説の新人賞…

もし我々が彼のように飛べたのなら 『トップガン マーヴェリック』

目覚ましい大ヒットで巷を騒がせている『トップガン マーヴェリック』である。 久々に劇場に行き鑑賞したのだが噂に違わず大傑作だった。ぼくがハリウッド映画に求めているもの、いや、『映画』に求めているものが全て詰まっていた。あまりに素晴らしすぎて…

1年半かけてプロジェクトマネージャ試験に合格した

情報処理技術者試験「プロジェクトマネージャ」に合格しました。タイトルの通り勉強を始めたのが2020年の年始頃だったので1年半ほど掛かっています。とはいえ実際に勉強していた時間は4ヶ月ほどだったのですが…この理由は後述します。準備期間が短ければ短い…

佐藤究『テスカトリポカ』 虚構を現実に、現実を虚構たらしめるもの

テスカトリポカ (角川書店単行本) 作者:佐藤 究 KADOKAWA Amazon 大傑作である。 第165回直木賞、第34回山本周五郎賞同時受賞。 受賞したこと自体はこの作品の凄さを物語らない。殆どの直木賞受賞作なんて文学史からすれば大したことのない作品ばかりだ。本…

Oriental ShoemakerのARANを購入しました。

planetarywords.hatenablog.com 前回の記事で何を買うべきか悩んでいると書きましたが、購入してしまいました。 Oriental ShoemakerのARANです。 oriental-shoemaker.com どうですか? 我ながら素晴らしい靴だなあと思います。 公式インスタグラムで「イギリ…

ほしい靴は何か、そして何を買うべきか

いきなりですが革靴に限らずファッションというものは結局のところ自己満足なのではないでしょうか。 合コンや初デートならともかく、他人の服装をジロジロと細かい点まで見ることはしないでしょうし、他人からどう見られるかなんてそんなに気にしないでしょ…

革靴のことを語ろう「REGAL TOKYO サイドゴアブーツについて」

今日も革靴について語ります。所有する靴について語るシリーズ。前回はベタでしたが今回はちょっとマニアックです。3年前に購入したREGAL TOKYOのサイドゴアブーツを紹介します。 写真はこちらです。後ろにみかんのダンボールが見切れてたりラグがボソボソだ…

革靴のことを語ろう「Tricker's MALTONについて」

友人に革靴を勧めていたら自分の中で革靴熱が再燃してしまった。だいたい革靴は秋〜冬にしか履かないので夏は熱が冷めているのだけれど… 前回の革靴について語った記事はこちら。 planetarywords.hatenablog.com 前の記事では結構間違ったことを書いていたり…

シン・エヴァンゲリオンの感想(の感想)

注意!この記事はネタバレしかありません。 シン・エヴァンゲリオンを見ました。 結論から言うと非常に楽しめました。SNSではネタバレを過度に配慮する風潮があり「面白かった」と言うだけでもネタバレ警察が出動する始末。それも「本当にエヴァはまともな作…

誰にも求められていないことを語ろう、Nizi Projectについて

(パフォーマンスを見終えて) J.Y.Park「踊っている時ダンサーみたいです」 花橋梨緒「(誇らしげに)はい、ずっと小学校2年生から今まで8年間、本気でダンスをしてきました」 J.Y.Park「僕の話は褒め言葉ではありません」 (梨緒の顔から笑みが消える) J.…

誰にも求められないことを語ろう、まずは革靴について。

昨今、インターネットに求められる実用性や意味性が肥大化している気がする。個人の趣味やプライベートなことはSNSに閉じ込められて、SNSの外では役に立つ記事や意味のあるコンテンツしか残らなくなっている。 昔はもっとみんな自由にそこかしこで語り合って…

記憶の中の公園

思い出は全部記憶しているけどね、記憶は全部は思い出せないんだ 幼い頃、僕は城の近くに住んでいた。 などというと異国の話のように聞こえるけど、父が公務員で名古屋城の近くの役所で働いていたので、名古屋城近郊の公務員住宅に住んでいただけである。名…

「わたしの庭の惑星」試し読み

私の庭に浮かぶ巨大な球体。勿論、それは突如として上空から降ってきたわけでも風に吹かれて何処かから転がってきたわけでもない。もはや仰がねば全貌を視界に捉えることができないその物体を、私たちは惑星と呼んでいる。 「初めに種を植えました。数日後小…

「死にたくなるほど好きならば」試し読み

僕の人生において、周期的に変な女の子と出逢うように宿命付けられているのではないかと気付いたのは、僕が高校生くらいの頃だったと記憶している。 何年かに一度の頻度で惑星同士の軌道が重なり合うように、何らかの法則に基づく周期で彼女たちは僕の前に現…

新作「死にたくなるほど好きならば」の通信販売を開始しました。

planetarywords.booth.pm ほんとうの世界のすがたは決して美しくはなかった。 新作「死にたくなるほど好きならば」の通販を開始しました。 6年ぶりの短編集になります。 前作「わたしの庭の惑星」以降の全作品と書下ろし表題作を収録。「わたしの庭の惑星」…

短編集「死にたくなるほど好きならば」を近日頒布します

6年ぶりの短編集「死にたくなるほど好きならば」を近日頒布します。 問題なければ5月3日に通販サイトを公開する予定です。 「私はね、他人の下心を見ることができるの」 白石さんは相変わらず無表情で僕を見つめている。「高梨君、私の下着を見て興奮したで…

「感情」から書く脚本術

「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方 作者:カール・イグレシアス 出版社/メーカー: フィルムアート社 発売日: 2016/04/11 メディア: 単行本 人生は、いつもうまくいくとは限らない。理不尽でカオスなものだ。だから、私たちは人生の…

ナポリの男たちについて

2008年といえば僕が大学に入学した年だが、その頃ニコニコ動画はまさに全盛を迎えていた。当時のニコニコ動画といえば日本のクリエイティビティが結集しており、目まぐるしく日刊ランキングが変動していた。僕の周りの大学生はみな当然のようにニコニコ動画…

第二十八回文学フリマ東京に出展します。

開催日 2019年5月6日(月・祝) 開催時間 11:00~17:00 会場 東京流通センター 第一展示場 ※第二展示場から変更 ブース シ-24 一年ぶりに文学フリマ東京に参加します。 すみません、新刊間に合いませんでした。面白いものを書いている手応えはあるので、次に…

第三回文学フリマ京都に出展します

開催日 2019年1月20日(日) 開催時間 11:00~16:00 会場 京都市勧業館「みやこめっせ」 1F 第二展示場C・D ブース う-29 前回の大阪に引き続き、京都文学フリマ初参戦です。京都はとても思い出深い街で学生時代には何度も訪れており大学院生の頃に一週間ほ…

2018年に読んだ本の感想

2018年はあまり映画を観られませんでした。近所のTSUTAYAが潰れてしまったせいです。町からどんどんレンタルビデオショップが消えています。ここ数年で4〜5件は潰れたのでは。マイナー作品を探すために数件駆けずりまわった思い出がありますが、今や地下鉄で…

HHKB lite2 for Macを購入したら導入にものすごく苦労した件について

大学生の頃に購入したMacBookPro 2011を今までずっと使用してきたが、さすがに動作が重くなりまともにインターネット鑑賞もできなくなってきた。文字をタイプしても反映されるまでに1秒程度のラグが生じるようになり、小説を書くのにも支障が出てきたのでい…

いまさら自作について「こどもの国」

「こどもの国」について。 半年前の作品なので「いまさら」と言うべきではないかもしれないけれど。 特殊な教育施設を舞台にした物語を作りたいとずっと思っていた。孤児院の話を書いてボツにしたこともあったのでこの作品はそのリベンジとも言える。 この作…

いまさら自作について「硝子と眼球」

「硝子と眼球」について。 社会人生活が忙しかったせいもあるが、長いこと小説を書き上げることが出来なかった。全く書いていなかったわけではなく、ボツになった長編小説が2作ほどある。高校教師がロックスターを育てる話で、原稿用紙100枚くらい書いて面…

いまさら自作について「紫陽花が散らない理由」

「紫陽花が散らない理由」について。 この小説は「恋愛小説を書く」というミッションのもとに生み出された。書き始める前に文学フリマの出展ジャンルを「恋愛」にして退路を断つ、ということまでしている。そもそも僕は恋愛小説を読まない。恋愛要素が含まれ…

いまさら自作について「わたしの庭の惑星」

「わたしの庭の惑星」について。 2012年、大学4年生の時に表題作を書いた。小説を書くときにはタイトルがまず最初に思いつくパターンと、漠然と頭の中にあった『書きたいこと』が凝り固まって物語を書き始めて最後にタイトルを決めるパターンがある。これは…

第六回文学フリマ大阪に出展します

開催日 2018年9月9日(日) 開催時間 11:00~17:00 会場 OMMビル 2F B・Cホール (大阪府大阪市) ブース J-34 初の文学フリマ大阪参加になります。そして今回ジャンルは「詩歌」になります。なにもかもが初めてづくしです。既刊のほか、以下の本を初出展する…

「こどもの国」試し読み

週末になるとお父さんの運転する車に乗って私はその場所へ連れて行かれる。朝の早い時間に出発し、革のシートに身を沈めてまどろみながら到着を待つ。住んでいる家から遠く離れ、いくつかの交差点とトンネルと森を抜けた先にこどもの国はある。 こどもの国。…

「こどもの国」

第26回文学フリマ東京で頒布予定の「こどもの国」を制作中ですが、表紙を公開します。イラストはlaicadog様に描いていただきました。小説の雰囲気とマッチした、これまでとは違ったタッチの素敵な表紙になりました。 ブースも決定しました。2階は初めてかも…