友人に革靴を勧めていたら自分の中で革靴熱が再燃してしまった。だいたい革靴は秋〜冬にしか履かないので夏は熱が冷めているのだけれど…
前回の革靴について語った記事はこちら。
前の記事では結構間違ったことを書いていたりして反省…。自分のにわかっぷりを改めて実感したわけですが、アウトプットして勉強していくしかないですね。もはやなんのための勉強かよくわからないですが。
というわけで去年の冬(12月)に買ったTricker's MALTONについて書きます。
購入直後でテンションが上って撮った写真です。Tricker'sウィングチップカントリーブーツといえばこのACORN ANTIQUEカラー!
購入時期で気づく方もいるかもしれませんが冬のボーナスで買いました。正規輸入品の定価だと88,000円ですが、僕が買ったのは楽天市場の並行輸入品*1、しかもセールだったので35,000円位で買いました。
Tricker'sとは?
いまさら書く必要がないくらい大手メーカーなのでさっくりと。詳しくは公式サイトかセレクトショップの説明を見てください。革靴制作の聖地イギリス・ノーサンプトンの最古のメーカーのひとつ、なんと創業1829年*2です。英国王室御用達の称号を得ており、Tricker'sと言えば頑強なカントリーシューズが有名です。
Tricker's MALTONとは?
そんなTricker'sの中でもMALTONと言えばド定番中のド定番、トヨタで言えばカローラでフェンダーで言えばストラトキャスターです(反論を猛烈に呼びそうな例え)。おまけにACORN ANTIQUEは一番スタンダードな色で、要するに僕はTricker's中のTricker'sを購入したわけです。天の邪鬼な性格ですが、道具はわりとスタンダードが好きなので…。
写真を見るとわかるようにMALTON*3はカントリーブーツになります。靴全体にブローギングが施され、アッパーとコバの周りはストームウェルトと言われるウェルトが巻かれ、雨水を防ぐ作りになっています。靴底はレザーソールではなくあえてダイナイトソールにしました。頑強さを求めるならレザーソールよりもダイナイトソールにするのが実用的だろうという考えです。あとはレザーソールの靴は他にも持っていて手入れが面倒だったので。
購入してみての感想
はじめ僕はカントリーシューズを購入するつもりはなかったんです。そもそもブローギングが多い靴はあまり好みではありませんでした。ましてやカントリーブーツなんて、カウボーイじゃないのになんでそんな穴が空いたブーツ履いてんの?とさえ思っていました。猛省。
そこからどうして興味を持ったのかは覚えていないのですが、革靴紹介サイトや動画などで「Tricker'sはいいぞ」という沼からの声を聞き続けたせいな気がします。興味を持って商品写真を見てみたら、「あれ…めちゃくちゃカッコいいのでは…?」と感じるようになってからはもう駄目ですね。気がつけばカートに入っていました。
この靴の魅力は単体で見るよりも、履いてみたときのシルエットやエイジングしたときのこなれ感にあると思います。やはりカントリーシューズなので棚に飾って眺めるよりもガシガシ履かれる姿がカッコいい。 そういう意味ではレザーソールではなくダイナイトソールにして正解でした。
半年間ほぼ一日おきに履き続けた結果が下記の写真です。クリアーとバーガンディのクリームを併用してアンティーク感を出そうとしています。履いてみて思ったのが「革質が思った以上に良い」ということです。革靴初心者なので良し悪しの区別は怪しいですが、シワの入り方が高価な国産靴よりも細やかです。やはり老舗メーカーだからタンナーから良い革を回してもらえるのだろうか…。厚みもだいぶ分厚いです。
あとは、これは完全に僕の感想なんですが「やっぱり本物はちがうな」と思いました。並行輸入品を買っておいて何言ってんだと思われるかもしれませんが…。本物というのは、いわゆるコピーモデルではなくオリジナルのモデルのことです。
Tricker'sのこの形のカントリーブーツはめちゃくちゃ定番で人気なので、国産メーカでも似たようなモデルがいっぱいあります(ギターと一緒ですね)。でもやっぱりそれらとは何か違うものを感じますし、プラシーボかもしれませんが履いている感触も違う気がします。これが本物の魂か…と思っているのですが、もしかしてアホ丸出しかもしれません。
とにかくTricker'sは良いぞ、と言いたい。しかも履き続けるほどにエイジングしてかっこよさが増していくんです。これはもはや複利で膨れ上がる投資と同じでは? そう考えると購入代金なんてほぼゼロなわけです。
これでもTricker'sを買わない理由があるんでしょうか。いや無い。こんな感じで人は沼に落ちていくんですね…。