惑星間不定期通信

小説を書いています。本や映画の感想やその他なども書きます。

進捗月報 7月

■アウトプット

planetarywords.hatenablog.com

久しぶりに進捗月報以外の記事を書いた。

この記事は新しい書き方のアプローチを意識していて、「あえて書かない」ようにしてみた。仕事だとコミュニケーションの齟齬を最小限にするために伝えたいことは全て書くようにしているが、表現的な文章においてはそれが最善とは限らない。

突き放すような書き方を昔はできていた気がする。気がつけば説明過多になってしまった。社会人生活によって身についた文章の贅肉かもしれない。

中毒性のある文章とはなにか、ということを最近は考えている。いまのところ答えは出せていないのだが、明解な文章に中毒性がないことは確かだ。かといって難解であれば中毒性があるわけでもない。読みやすいけれど読んでもよくわからない、というバランスにどうやら目指すべき方向があるような気がする。

 

<<小説>>

まったく進んでいない。時間がないわけではなかったが、小説を書く気力が全然湧かなかった。去年長編を書いたときにものすごく苦労したのがトラウマになっているのかもしれない。苦労しない程度に書けば良いのでは、と自分でも思うのだがそれができたらそれこそ苦労しない。来月はなんとかしたい。

 

■インプット

<<旅行>>

TOBAはミジュマルに占拠されていた。香川はヤドン目的で行ったが、別にミジュマルは目当てではない

夏季休暇に一泊二日で鳥羽の温泉に行ってきた。遠出すると疲れるのでどうしても近隣県になる。これまでは岐阜によく行っていたが、今回は初めて三重に行くことにした。

息子は乗り鉄なので、初めて近鉄電車に乗ることができて興奮していた。行きはビスタカー、往路はアーバンライナーという近鉄特急に乗車した。ほんとうは観光特急の「しまかぜ」や新しい「伊勢志摩ライナー」に乗りたかったのだけれど、いずれも本数が少なく午前の早い時間か夕方にしかなかったので今回は見送った。

ビスタカーは二階建て車両になっており、今回は階上の席を使用した。重心が高いのと車両が古いのでかなり揺れるが眺めはよい。一時間半ほどで鳥羽につく。

鳥羽駅のコンビニでさっそく息子はアーバンライナーNゲージの模型を欲しがり、せっかくなので買った。旅館についても模型をずっと握りしめ、従業員の方々に誰彼構わず自慢していた。

 

www.tvh-hana.co.jp

花真珠という旅館に泊まったのだけれど、今年新設されたキッズスペースをウリにしているだけあって子連れにやさしい旅館で良かった。

キッズスペースで遊ばせているあいだに大人は交互に大浴場に行けるし、露天風呂付き部屋にしたので子どもも外風呂を楽しむことができた。食事は部屋食でなく食事処での懐石で、伊勢海老やアワビなどの地産の海鮮はもちろん美味しかった。

うまし。

部屋食だと小さい子どもは食事に集中できなかったり、かといってパブリックスペースでは他の人に迷惑をかけてしまう恐れがあるけれど、周りも子連ればかりなのでリラックスして食事ができた。食事中に従業員のお姉さんが息子に声をかけてくれたので息子も上機嫌だった(話しかけられるたびに近鉄に乗ったことを自慢していた)。

 

朝食は感染症対策のためバイキングでなく和定食。朝食も地元の海産として干物やはんぺんが出た。もちろん美味い。

うまし。

二日目は鳥羽水族館に行こうかとも思っていたが、入場料が思ったよりも高価だったし、息子も海の生き物に興味がなく早く帰りの電車に乗りたがっていたのでやめた。近鉄には鳥羽までの往復切符と水族館の入場券がセットになったプランがあり、1500円程度で入場できるので次に行くなら利用したい。

鳥羽駅には駅直結の鳥羽一番街という観光施設があり、電車の時間まで暇をつぶした。温泉街のツアー客向け土産屋の雰囲気を凝縮したような施設で、令和の時代では稀有な空気感を楽しむことができる。昭和〜平成の文化遺産として大切にしてほしい。

 

<<書籍>>

「師匠はつらいよ 藤井聡太のいる日常」杉本昌隆

将棋棋士藤井聡太七冠(2023年7月現在)の師匠である杉本八段のエッセイ。必殺の弟子ネタを武器にしたエッセイはどれも軽快で面白かった。

弟子が強すぎるので目立たないが杉本先生もかなりの強豪棋士。メディアでも引っ張りだこなのにエッセイを定期連載するとはまさに八面六臂というしかない。

 

他にも色々同時並行で読んでいる本多数。分厚いので読み終わるのは来月になりそうです。